さて、人口的な面でのユーザはつかめた。次に知りたいのは、そのユーザがどのような特徴を持っているか、だろう。
　やはり海外の状況から先に見ていくことにするけれど、まずは「Net Geography」がコンパクトにまとまっている。30代、男性、大卒、といった平均像。
　ただアメリカでは、通常の人口統計数値にだんだん似てきてはいるようで、今後、インターネットユーザの特殊性は徐々に薄れていくことになるだろう。

　そうした点も含め、定番のユーザ調査が「GVU's Eighth WWW User Survey」だ。これは必ず目を通しておくべき資料で、インターネットユーザについてかなり詳しい調査が行われている。
　インターネット経験が１年未満の人が増えており、新しいユーザがどんどんネットに入ってきていることが分かるし、家庭からのユーザが４割いることも分かる。Yahoo! がもっとも人気のあるサイト、なんてことまで調べられている。

　ちょっと気になる調査として、「Diversity on the Internet」をとりあげておきたい。白人の方が黒人よりインターネット接続率が高いということで、ネットの世界でも人種問題があるんだと話題になった。

　さて、日本のユーザに移る前に、アジアのユーザを「1st International AltaVista Asiawide User Survey」で見ておくというのも楽しいだろう。
　こちらでは30歳までが中心ユーザとなっているほか、高収入高学歴が多いなどの結果が出ている。いわゆるインターネットの先進導入層の典型例といえるかもしれない。20代で半数っていうのはちょっと驚きですが。

■eSTATS

「The Best Online Statistics Online」が包括的で便利。

■GVU's WWW User Surveys

ネットワーク上のユーザ調査の定番。半年毎に行われています。

■Project 2000

ウェブに関する研究機関。さまざまな論文が集まっています。

■AltaVista

検索エンジン。