【調書9】個人情報化の進展
今回から徐々に生活者と情報化というテーマに入り、インターネット普及率などへと踏み込んでいく。
その最初は、生活者の情報化がどれだけ進んでいるか、端的にいえばコンピュータにどれほど親しんでいるか、というテーマを取り上げる。たとえば、「42% OF AMERICANS OWN COMPUTERS」を見ると、アメリカではすでに半数近い普及率となっている。ウェブTVは4%という数字もある。
日本の数字はアメリカに何年か遅れてなぞっていくことが多いので、もう少しアメリカの現状を見ていこう。
年齢別に、どれくらいの時間をPCを使うことで過ごしているか、という調査が「Older Boomers and Retirees Surpass Gen-Xers In Time Spent On Home PC」だ。それによると、なんと35歳までの若い層よりも、45歳以上の方がよりPCを利用しているというのだ。まあ、慣れていないから時間がかかっているのか、あるいは若い層は別のことをして遊ぶのに忙しいのか。面白い結果だ。
続いて「WebCensus」によって、でもグラフィックデータを確認する。25歳から35歳の男性がボリュームの多い層といえる。なお、この調査ではラジオやテレビなど他のメディアと比較してのデータもあって面白い。
インターネットが他のメディアを置き換えるというよりは、付加的に増えていっているという結果になっている。
さあ、日本に戻ってこよう。「主婦の6割以上が「パソコン欲しい」」という調査結果もあって、日本でもこれから家庭にパソコンが入り込んでいく時代になるものと考えられる。
情報化に関しては、日本では「野村総研情報通信利用者動向の調査」がとどめ。定期的に行われているしっかりした調査で、年々パソコンの所有率が上がっていく様子が分かる。とはいえ、最新の調査でも2割に満たず、まだまだこれからという段階といえるだろう。
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