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【調書6】企業の電子メール利用状況

 さて。インターネットというと最初に目がいくのはグラフィカルで派手な WWW の世界なのだが、その一方で本当に使えるのは電子メールだよ、なんて言い方もよく耳にされたことだろう。
 ぼく自身、仕事は電子メールを中心に回っているように実感している。ここで、企業における電子メールの利用状況を見ておきたい。

 最初に、アメリカでの資料から。アメリカでの経営者を対象にしたもので、「E-Mail Tops Telephone」である。会議出席者という対象の偏りはあったと思うが、なんと電話やフェイス・トゥ・フェイスの会議よりも電子メールコミュニケーションの方が中心になっているというのだ。電子メールの方をよく使う、という人が36%。電話は26%、会議は15%。

 実際にどのくらい基盤が整っているかということになるが、「E-MAIL DRIVES GROWTH OF BUSINESS INTRANETS」に、イントラネット導入企業においてどのようなアプリケーションを導入しているかという調査がある。
 結果を見れば、当然電子メールが最も多く、続いて「その他」「コミュニケーション」と続く。電子メールはやはり企業にとって必須のものになってきているといえるだろうか。
 実際、「E-Mail is Necessary But No Longer Sufficient」では、確かに必須となっている上に、それだけじゃ不十分、つまりもっと付加価値をつけていかなくては、という話もある。つまりは電子メールを中心に、ビジネス・フローを考えた機能が付加されていかないかということだろう。

 海外の資料が続いたので、日本の資料をあたっておこう。「大企業における電子メールの動向調査」がそうだ。これを見ると、電子メールの導入が企業において急速に進んでいることが分かる。平成6年に30%だった導入率が、9年には80%弱にまでなっているのだから。
 この調査には電子メールの利用効果という項目もある。いわく、社内通知の迅速化、配布資料作成の軽減など。ある意味ではコストダウンメリットが中心ということだろうか。

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American Management Association
経営者クラスを対象にした資料が揃う。

Computer Intelligence
情報技術関連の調査を行っている。

International Data Corporation
ご存知、情報関連調査の定番。

(財)マルチメディア振興センター
いくつかの情報化調査資料がある。



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