Unplugged


【第13講】それはいけない

 ちょっと派手目のタイトルになっちゃったけれど、情報を発信する立場として、基本として心がけておきたいことについて。
 ウェブを通じた活動をするということは、当然そこで情報のやり取りをすることになる。そこで、郵政省の報告書 「インターネット上の情報流通ルールについて」にもあるように、そこに何らかのルールが必要とされることにもなるわけ。
 そのルールは、たとえば「インターネット接続サービス等に係る事業者の対応に関するガイドライン」などに見られるようにプロバイダー事業を営む場合だけではなく、ウェブサイトを開設している立場の人それぞれが考えなくてはいけないことだ。

 クラッカーという言葉を聞かれた人は多いだろう。悪意を持ってサイトに侵入し、データを改竄するばかりではなく、時には顧客情報を盗み出したりする。
 詳しくは、「警察庁情報セキュリティ調査報告書」や「情報セキュリティビジョン策定委員会報告書」をご覧いただくといい。具体的事例や、その対策方法などが記載されている。
 クラッカーに限らない。あなたのサイトは、無意識に顧客情報を拡大解釈して利用していないだろうか。「個人情報保護に関するガイドライン」なども参考にしつつ、サイトで収集した個人情報の扱いには充分注意して欲しい。

 もうひとつ、性と暴力にかんする表現の問題。これも、表現の自由とからんで難しいテーマになるけれど、インターネットは、子どもたちも自由に見ることのできるメディアなのだ、ということは意識していただきたいと思う。「レイティング/フィルタリング情報ページ」では子どもをこうした情報から守るためのソフトウェアの配布を行っている。なお、「Guidelines For Children's Advertising」なども参考になるかもしれない。

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郵政省
インターネットに関してもさまざまな取り組みをしています。

社団法人テレコムサービス協会
情報通信産業の健全な発展を目標とした団体。

警察庁
ネットワーク犯罪という視点から取り組まれています。

電子ネットワーク協議会
ネットワーク等の振興を目的とした団体。

The Better Business Bureau
サイバービジネスに関する情報も充実。



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