Unplugged


【第5講】具体的な作業手順

 さて。コンセプトも決まった、体制も整った。ではいよいよ具体的なウェブサイト構築作業だ。
 でもいったいどんなことをしなくちゃいけないのか。まずは「Webサイト構築の流れとポイント」がよくまとまっている。
 そう、これからの作業はおおきく「企画」「制作」「運営」に分かれる。このなかで忘れられがちなのが「企画」と「運営」だ。ところがウェブサイトのよしあしはまさにこの両者にかかっている。そのことを覚えておこう。

 ちょうど、人気サイトのリニューアルの舞台裏を描いた「ウェブモンキー大改良作戦」に、その具体的作業事例が載っている。ここでも作業は「リサーチ」から始まっている。
 ウェブサイト構築はまず、ユーザや人気サイトなどを調査する「リサーチ」と、情報をどうまとめて見せていくかという「プランニング」を含む「企画」から始まる。せっかく考えたコンセプトを生かすも殺すもこの企画次第。
 なお、この段階で実際のデータをどこに置くか、つまりサーバをどうするか、そしてドメイン名をどうするかということも、その企画内容に応じて決めておかなくてはいけない。特に、データベースを使うかどうかなど、企画内容がサーバの選定条件を大きく左右するものも少なくない。

 企画がまとまれば次は「制作」だが、これはまず「ユーザ・インタフェース設計」から始まる。企画に基づき、それにそったユーザの誘導方法を考えるわけ。この段階は、紙の上にいろいろ落書きなどして進むことになる。作業量的にはこれから先の方が多いのだけれど、実は構築作業の山場はこのインタフェースの決定までといっていいだろう。頭を絞りに絞り、可能ならばユーザテストなどもしたいものだ。アイカメラを使ったテストなど、いろいろなテスト手段が考えられる。
 実際の制作作業は、純粋なビジュアル・エレメントの作成や、プログラミング、HTMLのコーディングなど、各種の作業の組み合わせになる。ちらっと「闘うウェブマスター」を覗いてみて欲しい。制作に入ってからの作業工程が比較的具体的に並べられている。

 こうして制作が終わり、いよいよ公開だ。
 といってもただサーバにデータをあげるだけではだれも来てくれない。適切なプロモーションをしなくてはいけない。さらに、リピーターを確保するためには、定期的に更新を重ねること。また、問い合わせのメールなどへの対応をしっかりしていくこと。こうした「運営」作業があなたを待っている。
 立ちあげるまでより、むしろこの立ちあげてからの方が、ウェブサイトの発展にとっては大切なこと。決して、オープンしてほっと息をつくことのないようにしたい。
 最後に、英語の資料になるが、「12 Web Page Design Decisions Your Business Will Need to Make」を見ておいてはいかがだろう。全体の作業のチェックリストがあるので参考になる。

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Gabby
コラボレーションメディア。日替わりのエッセイが面白いです。

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