【第1講】なんでインターネットなの?
クライアントとのミーティングで、ぼくが最初に聞くのは、「ウェブサイトを立ち上げて何をされますか」ということ。ところが、この質問に対して明確な答えがない場合って意外に多い。
たとえば、物を売りたい。これは立派な目的だ。実際、アメリカではオンライン・ショッピングで大成功している企業も少なくない。ウェブを通した販売についてはこの連載のたぶん10回目くらいでより深く触れるけれど、少なくとも、売るなら売るではっきりしておいた方がいいだろう。「電子商取引を実践する動機」っていう調査があって、そのいちばんの理由は「事業合理化とコスト削減」とあるんだけれど、個人的にはどうかと思う。だって、合理化を先に考えるとどうしても目が社内に向いてしまって、お客様の方を向かないじゃない。「売る」ときに大切なのは、やはりお客様だと思うんだけどなあ。
そういえば、インターネットに取り組みたいという場合、2種類のパターンがあるように思う。ひとつは、トップから急に命じられてあたふたと現場が動き出す場合。もうひとつは、個人レベルでインターネットを使っている担当者が、会社としてもやるべきだと考えた場合。 最後に、稟議書に悩むあなたには、英語ではあるけれど、「20 Reasons to Put Your Business on the WWW」はどうだろう。「ネットワーカーとのコミュニケーション」「顧客への情報発信」「販売」「情報のマルチメディア化」「質問と回答集の提供」「24時間窓口の開設」「顧客の声の収集」など、ウェブサイトを立ち上げる理由が20項目あげられている。稟議書のコロシ文句にいかがですか。 |
|
||
|
Unplugged>ノウハウ>構築>第1講 |