Unplugged


【第7講】やってはいけないこと

 前章で基本的な注意に触れたので、ここでは逆の視点から、つまりありがちな間違い、ないしは避けた方がいいことについて述べられた資料を紹介しよう。
 いずれも英語の資料なので申しわけないのだが、箇条書きスタイルのものばかりなので、比較的読みやすいだろう。例えば、「Top Ten Mistakes in Web Design」だ。タイトルを追うだけでもいい。スクロールするテキストだとか、長すぎるスクロールだとか、リンク色を変えてしまうだとか、情報が古くなってしまっているだとか、そういうことは避けなさいということだ。

 この手の注意書きは多くて、「10 Common Web Design Company Mistakes」だとか「Stupid Web tricks」には、むやみやたらとテクニックを駆使するなとあって、使ってはいけないトリックの例が述べられていたりする。
 けっきょく、最新技術を意味もなく取り入れたりっていうのは嫌われるし、やたらとデザインに凝りすぎて重いページというのも、表示もされないうちにさよならされてしまう。このあたり、初心者にはありがちなことである。
 そう、不思議なことにウェブに慣れてくるほどテクニックはシンプルに、デザインは簡素になってくる。そんなものだ。

 ありがちなことといえば、「20 Things That Should Never Appear On Your Website」も心得ておきたい。なぜかいきなり「Welcome」と表示されたり、「私、私」とパーソナルなコミュニケーションを強調しすぎたり、「工事中」だらけだったり。けっこうやってしまうものだ。
 一時期言われたことに、ウェブサイトっていうのはディズニーランドと同じで、絶えず何か工事をしているのがいい、っていう「ホームページTDL論」がある。確かにそれはその通りなのだけれど、それはつまり絶えず最新の情報に更新しているということであって、「工事中」がたくさんあっていいというものではないのである。工事フェンスばかりのディズニーランドに誰が行くものか。

 重すぎるページについては、「Seven Debilitating Diseases of Business Websites」でも触れられていて、ページサイズの数え方も載っている。通常はトップページの場合、トータルで 45K くらいには抑えたいものだ。中のページは当然さらに軽い。
 どうだろう、ページの内容にもよるが、だいたいその半分ぐらいのサイズを目安にしておくのがいいのではないだろうか。

 もう少し視野を広げていこうか。まず、「10 fatal Website Mistakes」では、テクニック的なことに限らず、「強いない」「スパムメールを送らない」など運営の姿勢的な点からの注意も入っている。
 そして最後に、「Common Mistakes Large Internet Sites Make」に目を通して欲しい。これは企業がウェブサイトを持つに当たっての大きな視点から見た失敗ポイントだ。
 初期費用をかけすぎる、すぐ設備投資をする、作ればなんとかなると思っている、最初から完ぺきを求める、などなど。心得ておきたいものである。

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