【第3品】Libretto 50
ちまたではすでに最新機種の「Libretto 100」が話題。また、後継機種である「Libretto 70」が出てすでに型遅れの機種なのになぜ、という疑問もある。
ひとつには 70や 100を買えない、という金銭的理由もあるが、今後 70ないし 100を買おうとする方にとっても、意外に「Libretto 50」の評価が役立つ部分もあると思う。それが、あえて取り上げる理由。
そもそも「Libretto 50」を買う目的は何か。それはずばり、軽さである。それ以外にない。
富士通のMOBILE 活用講座「カバンの軽量化を考える:モバイルダイエット」を読むと、重さに慣れるなどという表現があるが、なかなかそうはいかないのである。出張などで持ち歩くことを前提にするなら、重さをあなどらない方がいい。
実際、ぼくは「Libretto 50」以前は、薄さに引かれて「BIBLO」を持ち歩いていた。たとえば、店頭でちょっと持ち上げてみて、あ、軽いなと思う。それで買ってしまったりするのだけれど。注意してほしい。店頭でほんの短時間持つのと、出張で持ち歩くのは、まったくの別物なのだ。どう別物かというと、「BIBLO」のおかげでぼくの指の腹側はすっかり厚い肉に変質してしまった、そう言えばいいだろうか。皮も堅くなり、うーん、これでは女の子と手をつなげない、と考えたかどうかは別にして。
どれくらいの重さが理想か。そりゃ軽ければ軽いにこしたことはない。たとえば、PC-Webzineのコラム「モバイルコンピューティングのお話」では、モバイルの最重要点は重さとして、500g未満を推奨している。ぼくももちろん、それに近いクラスを思う。
ただ、悲しいかな、それほど軽い Windows95 マシンは世の中に存在しないのだ。そんななかで、「Libretto」の軽さは、もうこれしかない、という感じである。しかも、ビデオパッケージサイズの四角い筐体は、鞄に入れてもおさまりがいい。ぼくはすっかり気に入ってしまった。おかげで、通常のビジネス鞄でも、Libretto を入れた上に、デジタルムービーを入れたりまでできる。ま、そんなことをすればけっきょく鞄が重くなるのだが。
「Libretto 50」は、リブポイントと呼ばれるマウスの代わりになるものを備えている。「リブレット使用感」に初期のものは使いにくいとあるが、50以降、改良されており、これが想像以上に使い勝手がいい。モニタの横、というのも、本体を支えながら操作できる点で安心できる。
ただ、キーピッチはいかにも苦しい。正直、ブラインドタッチは無理である。このあたり、70では改良されているよう。ユーザのことを考えて Libretto も進化しているんだなあ。
さて、今「Libretto100」が注目されている。なんと、画面もワイドになって。すごい。ぜったい買い、と思ったのだが、さて。実は問題がある。重くなっているのだ。
これはどうなんだろう。何度も言うように、「Libretto」シリーズの魅力は、何よりも軽さであり、次に軽さであり、さらに軽さなのだ。ちなみに、「Libretto 70」で850g。ぼくは、これで精一杯なんじゃないかと思うのだけれど。
最後に、おもしろ実験・工作から「リブレットの分解」を紹介して本稿を終わろう。
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