長寿の薬
[今日の雑学 01.16]

 人間はなぜ年老いるのか。昨年12月1日の雑学で主要な学説を紹介したが、そのひとつ、テロメア説の話題(朝日1月15日)。
 テロメアというのは細胞の両端にある遺伝子配列のこと。生きているあいだヒトの細胞は分裂を繰り返しているが、テロメアはそのたびに短くなっていく。ある程度以上短くなると、細胞はそれ以上分裂できなくなり、寿命を迎える。これが身体の老化につながる。
 さて。テロメアを再生できれば細胞の死を防ぎ、ひいては老化を防止することができるのではないだろうか。テキサス大学のジェリー・シェイ博士らのグループがこのほどその働きをする酵素を見出し、科学誌に論文を発表した。
 酵素はテロメラーゼと呼ばれるもので、生殖細胞の卵子や精子、がん細胞にある。これを培養した細胞に与えると通常なら70回ほどの細胞分裂で終わるところが、20回以上多く分裂したそうだ。
 これがこのまま長寿薬になるんなら、平均寿命が3割ばかり伸びることになるんだけど。



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Unplugged今日の雑学>1998.01.16