なぜヒトは年をとるのか
1997.12.01
老化についての話(日経11月30日)。
当たり前のように思っているが、考えてみれば老化というのは不思議な現象である。
これまで、さまざまな説が出されてきた。
代表的なのが、遺伝子変異蓄積説。
細胞には遺伝子の複製ミスや化学物質などによる変異を修復するしくみが備わっている。
これがうまく働かなくなり、遺伝子異常が積み重なって老化が始まるという考え。
若年のうちに老化現象を起こす早老症の患者で遺伝子修復酵素の
「ヘリカーゼ」に異常が起きていることから出てきた説。
テロメア説が最近の注目。遺伝子DNAが折りたたまれている染色体の両端部を
テロメアというのだが、これは細胞を保護する働きを持っている。
細胞分裂を繰り返すうちに、それが短くなってしまう。
そして、クロトー遺伝子説。クロトー遺伝子を壊したねずみは老化が進む。
つまり、老化防止遺伝子なのだ。
研究はまだまだこれから進むことだろう。
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