がんばれゾウリムシ
[今日の雑学 04.10]
単細胞生物には、化学物質や光、重力などの刺激で一定の方向へ行動を起こす性質がある。ラッパムシは暗いところへ向かって動き、ゾウリムシは重力に逆らって水面近くに集まる。化学走性、光走性、重力走性などと呼ばれている。
ゾウリムシの電気走性に着目して、思い通りに動かすことに成功したのが、東京電機大の伊東助教授らのグループ。浅い小さなプールにゾウリムシを入れ、しかけた電極を操作する。電圧をかけると負の電極に向かって泳ぐ。速度は秒速1.5ミリ。人間で言えば、100メートルを10秒で走るほどにあたるとか。
例えば水に浮かべた木片を押させる。あるいは小さな羽根車を回させる。そんなことができる。出力は1兆分の1から100億分の1ワット程度。すぐに役立つというわけではないけれど、今後微小機械の開発につながるかもしれないと期待されている。
それにしても。人間のためならこんな小さな生物までも働かなくてはならなくなるのか。なんだか頭が下がる。がんばれ、ゾウリムシ。
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