デスクトップ核融合
[今日の雑学 04.09]
米ローレンス・リバモア国立研究所のグループが、このほど机に載るほど小さいレーザー装置を使って重水素を核融合させることに成功したという。英科学誌ネイチャーに発表された(朝日4月8日)。
真空容器の中に高圧の重水素ガスを噴出、零下170度に冷やす。そこへ、直径0.2ミリ以下の狭い領域に絞った赤外線レーザーを照射したところ、中性子が飛び出した。
中性子は1照射あたり1万個程度観測されたそうで、この効率は、巨大な装置を利用して行っていたこれまでのレーザー核融合実験装置に匹敵するのだとか。
規模が小さいので、発電に使えるほどのエネルギーは得られない。それでも、核融合といえば太陽で行われているのと同種の反応。太陽の恵みを存分に受けながら進化してきた地球上の小さな生命が、その親をデスクトップで再現するようになった。強引かもしれないけれど、そう考えると、なんだか感慨深いものがある。
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