光の粒
[今日の雑学 02.12]

 思わず蛍を連想してしまった。これまでひとつずつ取り出すことは難しいとされてきた光の粒を、一定の間隔でポツリ、ポツリと発生させることに、科学技術振興事業団のチームが成功したという(朝日2月11日)。
 光を人工的に発生させるにはいくつかの方法が知られている。電球のように物体の温度をあげるもの、蛍光灯のように放電させるもの、レーザ光のように電子を反転分布させるもの。今回は半導体に周期的に変化する電圧をかけて発生させた。半導体の素子のサイズ、100ナノメートル。ナノは10億分の1というから、ずいぶん小さな世界での出来事。
 こうした量子力学的世界では「状態が重なり合う」というあいまいさが成り立つ。この性質を利用して情報処理を行えば、高速計算を行う量子コンピュータが期待される。量子通信なども考えられるとか。
 そもそも光って粒子でもあり波でもあるという性格のもの。やりとりにいきちがいがあったら、それ量子通信のせいだねなんて、ぼくたちまで量子力学的世界を生きることはもちろんできないので、念のため。



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Unplugged今日の雑学>1999.02.12