16年
[今日の雑学 02.07]
現在44歳というから、28歳の時からということになる。16年間刑務所に収監されていたひとりの男が、このほど仮釈放された。米イリノイ州での話。
男は82年にシカゴ市内の公園で18歳と19歳の男女が銃で射殺された事件で有罪とされ、死刑を宣告されていた。無実を訴え続けていたのだが、このほどその訴えを知った学生グループが事件を再捜査、真犯人と思われる男を突き止め、その自白をビデオに収めて裁判所に提出したのだ。
学生グループは2週間前、ミルウォーキー在住の女性から前夫が真犯人、という証言を聞き出す。私立探偵らも加わって前夫に迫ったところ、犯行を自白したもの。
一時は死刑執行日まで決まっていた男。その失われた日々のことを思う。本来ならもっとも輝いていただろう20代後半から30代。それがすっぽり抜けてしまうということ。彼は法廷で仮釈放の決定を聞いたとき、担当弁護士らと抱き合い、涙を流して喜んだという。その涙の重さを、ぼくははかりきれないでいる。
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