バクテリアに学ぶ
[今日の雑学 01.30]

 いくら機械文明が発達したからといって、やはり何億年と積み重ねられてきた生き物の仕組みにはかなわないのだろう。
 人工知能は、少しでも脳の働きに近づこうとする努力だろうし、もっと単純な仕組み、たとえばモーターにだって、とても生物の仕組みにはかなわない、という部分がある。
 サルモネラ菌やビフィズス菌などのバクテリアは、べん毛を回転させることで動力を得ている。この回転速度が、1分間に最大10万回。これは家電製品に組み込まれている最高速のモーターの3倍以上の速さなのだという(朝日1月29日)。
 モーターを高速回転させると回転軸と軸受けの間に摩擦が生じる。家電用モーターではここに油や空気などの気体を入れて摩擦を減らしている。ではバクテリアの表皮は、なぜべん毛が超高速回転しても摩耗しないのか。それを研究して、2010年頃までに家電製品に組み込もうと計画しているのが松下電器産業。
 レーザープリンタから掃除機まで、身の回りの製品の中で人工バクテリアがひっそりとモーターを回している。そんな時代になるのかどうか。



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Unplugged今日の雑学>1999.01.30