ふぐ食
[今日の雑学 01.24]
てっちりのおいしい季節だ。ふぐ、あるいはふくといえば下関の名物。最近では輸送技術の発達もあって、各地でそこそこの値段で食べることができる。
ふぐは縄文時代から食されてきたらしい。貝塚からは貝殻だけではなく魚も出てくるのだけれど、40種類くらい確認されているその中に、ちゃっかりトラフグも含まれている。
毒を持っているので、中毒死した例も多い。そのため、何度かふぐ食が禁止されたりもしている。その最初の例は、豊臣秀吉によるもので、下関を訪れた際、配下の武士の食中毒をおそれて出したものらしい。
江戸時代にも禁止されていたし、明治新政府も、明治15年に禁止している。これを解いたのが伊藤博文(日経1月23日)。下関の料亭に泊まったとき、しけで活魚が手に入らない。干物を勧められたが聞き入れず、仕方なくふぐの刺身が出た。後でそれと知った伊藤は、こんなうまい魚を食わせない法があるか、と解禁したのだとか。
この時解禁されたのが山口県だけだったため、山口県はふぐのメッカになる。しけで漁ができなかったことが生んだ名物。災い転じて、の好例かもしれない。
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