共産党宣言
[今日の雑学 12.19]
ひとつの妖怪がヨーロッパをさまよっている。今から150年前、そんな一節から始まる宣言が発表された。マルクスとエンゲルスによる共産党宣言。1848年2月のこと(日経12月18日)。
マルクスはその歴史観をもとに、社会主義革命が不可避だ、と訴えていたわけだけれど、宣言発表後、なぜ社会党宣言ではなく共産党宣言なのか、という疑問も出たらしい。それに対し、後年エンゲルスが答えている。
宣言発表当時、社会主義という言葉は、労働者よりもブルジョワの運動を指していたのだと。自らの資本や利潤を傷つけることなく、社会福祉を施す種類の活動を意味していたと。
20世紀後半に相次いだ社会主義国の崩壊に見るように、マルクスの予言は当たらなかった。一方で、不安定な国際金融取引を代表に資本主義も揺らいでいる。妖怪はいまだに生息しているのだ。
共産党宣言は「万国のプロレタリア団結せよ」と締められている。いま団結しなくてはいけないのは、誰なのだろう。
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