かつら
[今日の雑学 12.06]
英国の上院ではこれまで、議長は中世風の服に、胸までの長いかつらをするのがしきたりだった。これを廃し、今後は平服になるという。これも民主化の一種だろうか、というのも服飾評論家の落合正勝さんによれば、かつらは権力の象徴としてファッション史上重要な意味を持つそうだから(日経12月5日)。
15世紀まで、衣装に合わせて変遷してきた男の髪型や帽子は、16世紀後半、それまで流行してきたラフ(飾り襟)が廃れると同時に転機を迎える。どうも首回りがさみしい。髪を長くしてカールさせてみようか。この発想がかつらにつながっていく。
かつらが流行したのは17世紀。18世紀に入ると、王侯貴族が、その威厳を象徴しようと階段型、神殿型など110種以上のスタイルを考案する。馬の毛を土台に、その周囲に何人もの人の毛を植えつけ、脂で固めるから、コストがかかる。大きいということはそれだけで裕福であることを示す。ついには高さ45センチのマカロニ型、女性用にいたっては高さ90センチ以上のものさえ登場したとか。
ビートルズ世代の長髪、しばらくあとのモヒカン、最近では茶髪、あるいはスキンヘッド。髪は、いつの時代でも何かの主張を背負っているのだろうか。
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