文化の生まれるところ
[今日の雑学 12.05]
その昔、茶道は賭け事だったという(日経12月4日)。
南北朝時代のこと。京都の栂尾(とがのお)産の茶を本茶、それ以外の茶を非茶として、本茶を当てるあそびがあった。闘茶とよばれるもの。香道では今でも源氏香という香り当てが行われているから、何かをあてる、というのは日本の伝統的な遊びパターンなのだろう。このあそびが賭け事になり、賭茶などと呼ばれて楽しまれた。
やがて闘茶ブームは去り、茶は禅宗院において書院の茶として存続することになる。茶礼と呼ばれていたそれを、四畳半の茶室などを創案して今日の茶の湯の形にしたのが、一休宗純に参禅していた村田珠光。侘び茶の創始者とされている。
侘び茶はその後、珠光の弟子、武野紹鴎によって洗練され、千利休によって大成されることとなる。伝統文化のルーツは、意外なところにあったりするものだ。
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