ダウンバースト
[今日の雑学 11.28]

 ダウンバースト。下降噴流と訳されたりする。航空機事故の原因のひとつとして知られるこの現象の発見者は、シカゴ大名誉教授だった藤田哲也さん(朝日11月27日)。
 ダウンバーストは、雷雲などから降りてきた突風が地面に激突し、放射状にひろがる現象。藤田さんが1975年に米ケネディ空港で起こった航空機墜落事故の調査でつきとめた。
 湿った空気と温かい空気が共存しているところで、まず雷雲の中などにできた雨滴や氷の粒が周りの空気を伴って落ちる。そこに雲の周りの乾いた空気が流れ込む。乾いた空気に接した雨滴などが蒸発し、空気が冷える。冷えると重くなり、落下に勢いがつく。この繰り返しで冷たい空気の塊が地面にたたきつけられる。
 範囲の狭いものと広いものがあるけれど、直径4キロメートル以下のマイクロバーストだと風速は最高で毎秒80メートルに達するとか。
 75年当時反対説が大勢だったなかで、藤田さんはこつこつと証拠を集め、10年に及ぶ論争の末ようやく認められた。バーストの中を小型飛行機で飛んだともいう。先駆者というのはたいへんなことなのだとあらためて思う。



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Unplugged今日の雑学>1998.11.28