生命保険
[今日の雑学 11.02]
日本人は世界でも有数の保険好きだとか(日経11月1日)。何百万、何千万とする高い買い物なのに、知人が薦めるからとあっさり決めてしまうケースも見られる。
日本に近代的保険制度を紹介したのは福沢諭吉。慶応3年(西暦1867年)に、ヨーロッパの様子を日本に伝え、それが発端となって明治時代に入って生命保険会社が設立された。
世界史上初めての生命保険といえば、17世紀末、ロンドンに端を発する。生前から葬儀費用や遺族の生活費用を蓄えておこうという考え方自体はローマ時代にもあった。それを「香典前払い組合」という形にしたのがロンドンのセントポール寺院の牧師たち。
同寺院の牧師全員が毎月一定の金額を積み立てておき、仲間の死に際して支払うというアイデア。いつも死に向き合っている人々だけに、死後の生活についても切実に思うものがあったのだろう。
そもそも生命保険というのは相互扶助の理念に基づくもの。現在では金もうけの手段になったり、犯罪を誘発したり。これも死にリアリティが無くなった世の中ゆえか。
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