チンパンジーと薬草
[今日の雑学 08.23]
草花の名をどれだけ言えるだろう。いや、問題なのは名前ではなくて、それを「知って」いるかどうかということ。キノコを見て、毒キノコかそうでないかすぐに言えるだろうか。雑草の中から薬草を見分けることができるだろうか。
チンパンジーにはできる。アフリカでの観察。寄生虫病によって体調を崩したチンパンジーが、キク科のブエルノニアという植物の髄を食べて、24時間後にはよくなったという例がある(朝日8月22日)。ブエルノニアを分析すると、駆虫薬成分が見いだされたのだとか。さらにこの知恵は、群の中や群の間で伝承されているらしい。
チンパンジーはブエルノニアをブエルノニアと名付けて呼ぶことは無い。それを分析して成分を抽出することもない。それでも、自分の今の症状に効くことを知っている。
アスピリン、バイアグラ、H2ブロッカー。ぼくたちは今、さまざまな種類の薬に囲まれている。でもその一方で、身近な薬草でさえ満足に思い出せない。チンパンジーとどちらが優位だというのだろうか。
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