カビの値段
[今日の雑学 08.16]

 風通しの悪い公団に住んでいるので、カビが気にかかる。壁紙が黒く汚れてはがれかけたり、赤い水カビが浮いたり。いっそハウスクリーニングの方に頼めばいいのではないかと思うけれど、お金がかかるので二の足を踏む。しかし、お金を出してでもカビを取りに来るという業者があるとすればどうか。
 世の中には、青カビを約 190万円出してでも手に入れようという人がいる。13日、ロンドンのクリスティーズでの話(神戸8月15日)。
 この青カビ、直径5センチのガラス容器に入っている。容器の底には、「ペニシリンを作り出したカビ、1954年」とある。そう、英国の細菌学者フレミングが世界最初の抗生物質を発見したカビなのだ。容器底のメモはフレミング自身の手によるもの。実際の発見は1929年のことだから、その際の青カビの胞子から増えたものなのだろう。
 公団のカビから難病の特効薬でも発見すれば、我が家のカビも高く売れるか。などと妄想しつつカビ用洗剤を買いに走る今日であった。



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Unplugged今日の雑学>1998.08.16