記憶の検索
[今日の雑学 08.08]
目的のファイルが見つからず、検索をかける。ドライブを探し回るカリカリという音がする。CPUがハードディスクに検索をかけていると考えていいのだろう。
じゃあ脳の場合はどうなのか。これまで記憶は大脳の側頭葉に保存されていることが知られていた。これに対してアクセスをかけるのは、前頭葉。このほど東大の宮下教授らが解明したもの(朝日8月7日)。
宮下教授らはサルに二つの図形を覚えさせておき、片方の図形だけを見せたときもうひとつの図形を思い出せるかどうかを実験。脳の中の情報伝達網をさまざまな場所で遮断して様子を観察した。結果、前頭葉と側頭葉の連絡を断ち切ると思い出せなかったのだ。
前頭葉は、霊長類でもっとも発達した脳の部位。思考をつかさどってもいる。まさに人間にとってのCPU。
もっとも、人間の検索はカリカリと順序よくやっていくのではなく、直感的に思い出すことができる。コンピュータより優れた原理なのだろう。
いつもは頼りにしてしまうコンピュータだけど、今日ばかりはちょっと大きな顔して使ってみるか。
|