景観
[今日の雑学 07.26]

 高さ論争をよんだ京都駅ビルが開業し、好調に推移している。ようやく落ち着くかと思うと、次は鴨川にフランス風の橋をかけるという。ほとほと景観論争のタネに困らない京都である。
 北海道八雲町で、4600年前の住居模型が出土した(日経7月25日)。これまで縄文時代の住居は屋根がそのまま地面に接する「伏屋式」だと考えられてきたのだけれど、今回出土した模型は、壁のある「上屋」式。作りはたいへん精巧で、外見は現在のわらぶきの農家にそっくり。
 なんらかの儀式に用いられたとも考えられるけれど、その精巧さから、実物の組み立てにあたってのモデルにしたのではという説もある。見慣れない形の建物に、当時の人も景観論争を起こしただろうか。
 金閣寺にしたって清水寺にしたってそうだけれど、人間はいつだって景観と建築とのバランスに苦慮してきた。いまこの目で見える景観だって、きっと何千年という論争の積み重ねの結果なのだ。



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Unplugged今日の雑学>1998.07.26