居酒
[今日の雑学 06.28]

 酒を飲む。友と語り合いながらの居酒屋は楽しい。
 居酒屋が登場したのは、寛政時代、18世紀末のことだという(日経6月27日)。場所は江戸。飲酒自体の大衆化はもう少し前、やはり江戸の町にルーツがあるが、最初は立ち飲みが中心だった。酒一合を八文で所望し、片手に受けた味噌をついばみながら飲む。器は枡。ちびちびやるのではなく、時代劇の武士がよくやっているように、ぐいっとひっかける。グイノミとよばれる飲み方。それが今の酒器の呼称に転じている。
 立ち飲みに対して居すわって飲むから居酒なのだけれど、当時の絵図にはその様子も描かれていて、障子看板にメニューがある。おすいもの、煮魚、刺身、なべ焼き。なんだか今とあまり変わらない気もする。
 そもそもなぜ江戸から飲酒が広がったか。当時の江戸には、参勤交代や出稼ぎなど、単身の男たちが多く住んでいた。彼らがその寂しさをまぎらすために盛り場を求めた、ということのようだ。酒で寂しさを追う。これもまた、当時も今も変わらない飲酒スタイルのひとつなんじゃないかな。



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Unplugged今日の雑学>1998.06.28