プラスティネーション
[今日の雑学 04.29]
その名をプラスティネーションという(高知4月2日)。遺体の特殊な処理方法だ。
1978年、ドイツのハイデルベルク大学で考案された。遺体の提供者は、「献体に対する詳細な意思表明」などの書類にサインをする。
遺体はまず、脱水をし、シリコン樹脂を染み込ませる。立体感を保ったまま固めるためだ。これを、輪切りなどスライス標本にする。
巡回展示会が行われているから、ご覧になった方も多いかもしれない。展示された人体標本は、がんが転移した肝臓や内出血した脳の断面、喫煙者の黒ずんだ灰など、生前とほとんど同じ質感や色のまま。
「わしの痛いんはこれか」と初めて見る乳白色の神経を指差す肋間神経痛の老人もいたりして、なかなかの評判だとか。
ちなみにこの標本、数百年は大丈夫だという。そのころまで、人類が生きているかどうか。熱砂に覆われた地上にプラスティネーション標本ばかりが転がる。そんなシュールな光景になるくらいなら、いっそ今のまま地球をプラスティネーションしてもいいかも。
|