豊かな国の飢えた人々
1997.12.11

 日本は豊かなのだろうか。ときどきそれを疑わせるような記事に出会う。 今日もまた(朝日12月10日)。
 福島県郡山市内のアパートで、1階に住む母75歳、娘46歳が餓死しているのが発見された。 部屋のこたつに入って仰向けになったまま死んでいるのを、 連絡がつかないため心配して訪ねてきた親類の男性が見つけたのだ。
 近所の人の話では、母子は二人暮らしで、 母親は以前病院の清掃などの仕事をしていたが最近は働いていなかったようで、 生活に困っていたようだという。福祉課によると生活保護は受けていなかった。
 これは別の新聞の記事によると、冷蔵庫はからっぽ。こたつの電気はついたまま。
 こういう記事を見てぼくがやりきれないのは、 そのこたつの温かさが二人にはいとおしかったのかなと想像するときだ。 最後の日々、二人はいったいどんな会話をしつつこたつにあたっていたのだろうか。



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Unplugged今日の雑学>1997.12.11